下準備
まずは本格的な作業前の下準備です。
寒冷地で冬期に作業される方は、エンジンを始動してヒーター全開で車内を十分に温めてください。
パネル等はプラスチック製のため、冷えていると硬くなり外しにくく、無理に外すと破損する可能性が高まります。
次に、オーディオ周りのパネルやエアコンの操作パネル、助手席前のグローブボックス上のパネル、シフトレバー周りなど、キズが付きやすい部分にマスキングテープを貼って防御します。
直接触れない部分でも、工具が当たってキズが付くことも考えられますので、十分に貼ります。
パネルの取り外し
オーディオ周りのパネルを取り外します。
後でもいいのですが、キズを付けたくないので私の場合は最初に外して後部座席などに避難させます。
50系プリウスの場合は、オーディオ周りとエアコン操作パネルから助手席前まで一体になったパネルです。
取付けネジは無く、プラスチック製のクリップで留まっています。
引っ張れば外れますので、無理に工具を使わない方が傷を付けずに外すことが出来ます。
助手席側の端から外した方が、比較的楽に外せます。
ハザードランプスイッチ、エアコン操作パネルの裏にそれぞれ配線が接続されておりますので、パネルのクリップが外れたら隙間から手を入れて配線コネクタを抜いてください。
ステーの取り外し
ナビを取付けるためのステーは、車両に装着されています。
このままではナビを装着できないため、ステーを一旦取り外しておきます。
ステーは10mmのボルトで左右2個ずつで留められています。
右側のステーには、後にナビへ接続することになるラジオアンテナ線が仮止めされていますので、ステーから切り離しておいてください。
ピラーのパネル取り外し
フロントガラスに貼り付けたアンテナのコードを通すため、助手席側ピラーのパネルを外しておきます。
まず、ドア開口部の周囲にあるゴム(ウェザーストリップ)を引っ張って、ピラーの部分のみ外しておきます。
あまり無理に引っ張るとゴムがちぎれますので、ゆっくりじわじわ外してください。
パネルは引っ張れば外れて少し浮きます。
しかし、何かが引っかかってこのままでは外れないと思います。
ピラーにはサイドエアバッグが収納されていて、通常の留め具とは異なるものが使われているためです。
浮いてできた隙間からのぞくと、ピラーとパネルが白い留め具でつながっているのが見えると思います。
これがクセモノで、外れるまでに相当イライラします。
留め具の先端はT字型になっていて、そのままでは外れません。
留め具を90度回転させ、パネルを引っ張って外します。
最重要事項です。留め具は重要な部品です。切断したり過度に破損させると、エアバッグ作動時にうまく作動しなかったりパネルが思わぬ方向に飛んだりして危険です。取付ける際も確実に元通りに装着してください。また、パネルを取り外す際は、中にあるエアバッグを破損または傷を付けないように十分に気をつけて作業してください。
パネルが外れたら、ピラーに残った留め具をクリップリムーバーで取り外し、パネルの穴へ装着しておいてください。
留め具がピラーに残ったままでは、パネルが装着できません。
グローブボックスの取り外し
フィルムアンテナのコードをグローブボックスの裏へ通すため、グローブボックスを外しておきます。
グローブボックスにはダンパーが装着されていて、ゆっくりと開きます。
ダンパーはボックスの左側に装着されていますので、先に取り外しておきます。
後はグローブボックス下側のツメを外せば取り外しが可能です。
以上で接続までの手順が完了です。